新聞The New York Times『Millions Had Risen Out of Poverty. Coronavirus Is Pulling Them Back.』

久しぶりにThe New York Times（ニューヨーク・タイムズ）の記事を紹介します。英字新聞はBBC、The Guardian、Bloomberg、The Wall Street Journal、The Korea Times、Sputnik International、Deutsche Welleなどを読みますが、さすがにThe New York Timesは文書が良く書けていると思います。

この記事（『Millions Had Risen Out of Poverty. Coronavirus Is Pulling Them Back.』）では、Coronavirus（新型コロナウイルス）の影響で生活の糧を失った発展途上国の人達の窮状が述べられております。先進国が経済的に苦しむ中で発展途上国では輸出が激減しており、現地の工場は生産を停止したり、人減らしが進んでいます。この結果、この二十年で改善してきた生活水準が元に戻ろうとしております。すでにBangladesh（バングラデシュ）、インド、タイ王国を始めとする国では多くの人々が路頭に迷っております。The World Bank（世界銀行）では今年の南アジア（South Asia）の景気はこの40年間で最低になると予想しております。1990年には世界の人口の36％に相当する19億人の人達が貧困状態にあり、1日を1.9USD（200円）以下で生活しておりました。これが2016年には7.34億人（世界人口の10％）まで改善しておりました。世界的な景気後退が進む中でこれまでに途上国が得た脱貧困の流れが逆に戻ろうとしております。第二次世界大戦後のマーシャルプランのような政府主導の巨大プロジェクトが求められております。