新聞The Guardian『Experience: I learned to play the piano without a piano』

ホームレスの少女がハーバード大学に入学した映画(『Homeless to Harvard』)がありました。この記事(『Experience: I learned to play the piano without a piano』)は少し似ておりまして、ロンドンのGuildhall School of Music & Drama(ギルドホール音楽演劇学校)に奨学金待遇で入学したAndrew Garridoさんが自分の体験談として寄稿しております。

彼は11歳の時にピアノのレッスンを受けたかったのですが、母親は職を失っており金銭的な理由から望みは叶いませんでした。もちろん家にはピアノなどありません。しかし彼はそれには屈せず、紙に描いた鍵盤の絵を叩き、音はオンラインで聴いて確認する勉強を始めました。しばらくすると紙の鍵盤を叩くだけで音が頭に流れたそうです。彼の真剣さに打たれた母親は借金して10回分のピアノ・レッスンをプレゼントします。レッスンが終わりますと元の「紙の鍵盤学習」に戻りました。その後も地道な努力を重ね、現在はGuildhallで教える立場になっているそうです。