新聞The Guardian『’A whole sheep for £18′: how live exports are hurting farmers in Romania』

Romania(ルーマニア)の牧畜産業についての記事(『’A whole sheep for £18′: how live exports are hurting farmers in Romania』)です。肉の流通システムに問題があり生産者が苦労しております。アルプスの少女ハイジのピーターを思い出すノンビリしたイメージのある羊飼いですが、気の毒な現実があります。下記にポイントをまとめております。日本からは遥か彼方の出来事ですが黒海にでも思いを馳せながら読んで頂ければと存じます。

  • Gheorghe Dănulețiuさんは羊飼いです。大変な思いをして羊を育てているのですが儲かりません。
  • 育てた羊は一頭たったの100leu(約2,600円)でしか買い取ってもらえません。
  • RomaniaではEaster(イースター)にしか羊を食べないそうで、育てた羊はギリシャやクロアチア、中東に輸出されます。
  • Romaniaには家畜処理場が無いので羊は生きたままで輸出されます。
  • Romaniaは2007年に欧州連合に加盟してから3兆円以上の助成金を得ているのですが、国が必要な処理場を作るのではなくて生産する方にだけお金を使っています。
  • 輸出業者を経由すると羊の値段は十倍に跳ね上がり、輸出先で取引されます。